会話集/24章 伝説の真実

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ワールドマップ

からくも ベルンの残存軍をたおした
ロイたちは
かつての『八神将』たちが
歩んだのと同じ道をたどり
ついに『竜殿』へと乗りこむ
『暗闇の巫女』を追って 再び世界を
『人竜戦役』の不幸から守るために・・・

だが ここでロイたちは 語りつがれてきた
伝説の本当の姿を知ることになる
それは これまで ロイたちが信じてきた事を
根底から くつがえすものだった・・・

オープニング

フォーカス・ロイ
【ロイ】(右)
ここが『竜殿』・・・
異様な雰囲気だ
かつての『八神将』も
こんな威圧感の中で戦ったんだろうか・・・
ヤアンが現れる
【ヤアン】(左)
再び われらの前に
立ちはだかるのか 人間どもよ
ロイが前へ進む
【ロイ】
!! おまえは誰だ!
いつ そこに・・・
【ヤアン】
わが名はヤアン
この『竜殿』に残りし最後の『竜』
ロイが後ろへ下がる
【ロイ】
最後の『竜』?
今までに戦ってきた『竜』とは
どこか感じが違う・・・
ひょっとして おまえが
『魔竜』なのか?
【ヤアン】
おまえたちが今まで戦ったことのある『竜』は
戦うことしか知らぬ『戦闘竜』
また 『魔竜』も
わたしとは異なるものだ
わたしは かつて お前たち人間と
世界をかけて戦った 純血種の『竜』なのだ
【ロイ】
異なるとはどういう意味なんだ?
『魔竜』は竜族の長のはずでは・・・
【ヤアン】
人間よ 『魔竜』とは 再び
われら『竜』に栄光をもたらす『もの』だ
竜族の長などではない
【ロイ】

では 『魔竜』とは一体?
【ヤアン】
どうやら おまえたちは
『魔竜』のことを よくは知らぬようだな
【ロイ】
教えてくれ
『魔竜』とは本当はどのような存在なのか

ぼくたちは いや ぼくは
戦う相手の真実を知っておきたい!
【ヤアン】
教えてやらねばならぬ理由も
教えてやってはならぬ理由もないな
さて どうしたものか・・・
【ロイ】
・・・・・・
【ヤアン】
・・・そうだな
ならば おまえが
真実を知るにたる者か試させてもらおう
私は この『竜殿』の奥にいる
われらの攻撃をしのぎ たどり着いてみせよ
【ロイ】
奥に?
おまえは 今 そこに・・・
【ヤアン】
今 お前が見ている姿は
私の本当の姿ではない ただの幻だ
すべてを知りたければ
私の元まで 来い
おまえに 私と戦えるほどの力があるなら
真実を教えてやろう・・・

1番目の玉座制圧後

【ロイ】(右)
おまえは・・・!
本物なのか それとも・・・
【ヤアン】(左)
ここはまだ入り口にすぎぬ
私がいるところまでは ほど遠い
だが たやすく敗れ去ってしまうほど
弱くはなさそうだな
【ロイ】
もちろんだ
ぼくたちは これまでにも
いくつもの試練を乗りこえて
ここまで来たんだ
【ヤアン】
なるほど
ならば『魔竜』について
少し教えてやるとするか
『魔竜』は おまえが言ったような
竜の長ではない
われら『竜』に勝利をもたらすために
作られたものだ
ロイが前へ進む
【ロイ】
作られただって!?
『魔竜』が 『竜』を
作りだしていたのではなかったのか
【ヤアン】
お前の言う その『竜』は
正しくは『戦闘竜』という
先にも言ったが
私のような本当の『竜』とは違う
『戦闘竜』は 『魔竜』が作りだすもの
そして『魔竜』は われら純血の『竜』が
おまえたち人間に勝利するために
われわれの種の中で最も力をもつ『竜』である
『神竜』を作りかえたものなのだ
【ロイ】
! 『神竜』をつくりかえた?
では『魔竜』の本来の姿は・・・
その『神竜』は
承知の上で『魔竜』になったのか?
【ヤアン】
承知もなにもない
われらの長の命令を聞くように
『心』をうばったのだからな
ロイが後ろへ下がる
【ロイ】
なっ!
なんだって・・・!
【ヤアン】
われわれには どうしても
『神竜』の力が必要だった
事はわれら『竜』全体にかかわるのだ
手段は選ばぬ
【ロイ】
『神竜』の力が必要・・・
たった たったそれだけのために
なぜ 『心』をうばうなんて事を!
【ヤアン】
なぜ と問うか
答えてほしくば 先に進め
さらなる おまえたちの力を
見せてもらおうではないか

2番目の玉座制圧後

【ヤアン】(左)
なかなかやるな
だが どこまで来られるかな
【ロイ】(右)
約束だ
話の続きを聞かせてほしい
【ヤアン】
・・・いくたび 戦っても
お前たち人間は次々と増えていった
われらは しだいにその数におされはじめ
圧倒的な個体数の差をおぎなうために
『神竜』の持てる力を集めて『戦闘竜』を
つくり出そうという事になったのだ
【ロイ】
『戦闘竜』・・・
戦うための竜と言っていたものか?
【ヤアン】
そうだ だが『神竜族』は反対した
それは 自然のことわりに反すると
われら 他の『竜』がいかにして
『神竜』の力をえるかと 考えはじめたころ
突然 『神竜族』は われわれの前から
姿を消したのだ
【ロイ】
なぜだ?
【ヤアン】
おそらく
利用されまいと考えたのだろうな
その行方は
ついにわからなかったが
幸運なことに 捕えることの
できた『神竜』がいたのだ
【ロイ】
それが『魔竜』?
【ヤアン】
そうだ
その『神竜』・・・のちの『魔竜』イドゥンは
われら他の『竜』と 『神竜族』が
二つに別れてしまうことに
迷いとやらを感じていたらしい
迷いなどというものは おまえたち人間と違い
われらには無縁のもののはずなのだがな
【ロイ】
じゃあ その迷いが あだとなって・・・
【ヤアン】
『神竜族』と共に姿を消す寸前
われらに発見されたのだろう
まだすこし幼さの残る
『神竜』ではあったが
『戦闘竜』を作り出す力を
備えさせるには 何の問題もなかった
ただ一つ われらの命令に
従わぬことを除いては な
【ロイ】
だから
『心』をうばったというのか?
【ヤアン】
そうだ
『心』を うばい われら『竜』の長の
命令のみを聞くようにしたのだ
【ロイ】
なんということを・・・
【ヤアン】
今回はこのぐらいにしておこう
もっと多くの事が知りたければ
再び おまえの力をしめしてもらおうか・・・

3番目の玉座制圧後

【ヤアン】(左)
少し近付いてきたな
だが先は長いぞ
【ロイ】(右)
たどり着いてみせるさ!
【ヤアン】
意気込みは十分なようだな
さて次は なにが知りたい?
【ロイ】
・・・『魔竜』を作りだすことに成功した
おまえたちが なぜ『人』に敗れたんだ?
【ヤアン】
・・・ねらいどおり『魔竜』となったそれは
われらの長の命令に従い
強化してやった『神竜』の力を用いて
『戦闘竜』を作りだしていった 次々とな
そうして われらは勢力を
盛り返すことができた
【ロイ】
・・・・・・
【ヤアン】
ところが そのうち人間どもに
『魔竜』の存在を知られはじめ
もはや数だけでは
勝負できぬと考えた人間どもは
われら『竜』に対抗する手段として
魔力によって強力な武器を造り出した・・・
おまえたちが
『神将器』と呼ぶものだ
【ロイ】
そのあたりは
ぼくたち『人』の伝承と同じだ・・・
【ヤアン】
そして 人間どもの中から
よりすぐられた者たちがその武器を手に
われらの本拠地
この『竜殿』へと攻め込んできたのだ
だが 人間どもの強力な武器の持つ魔力
それと われら『竜』の用いる強力な力
この二つの力が ここ ベルンの地に集中したとき
思わぬ事態がおこったのだ
【ロイ】
一体 何が?
【ヤアン】
世界をかたちづくる
『秩序』が崩れはじめたのだ
その結果 夏に雪が降り
昼が夜になる・・・
【ロイ】
『終末の冬』のこと?
だけど それは おまえたち『竜』が
魔力を暴走させたからだと・・・
【ヤアン】
おまえたちの 「伝承」とやらは
そうなっているのか?
【ロイ】
そして 『神将器』に
たくわえた魔力も
『秩序』の回復に解放したのだと
【ヤアン】
フン 都合の悪いことは みな われら
『竜』の責任というわけか
おまえたち人間の考えそうなことだな
あの『秩序』の崩壊は 互いに
自然の理をゆがめるほどの『力』を生みだし
それをぶつけあったことが原因だ
【ロイ】
では 『神将器』が隠されていたのは
『秩序』の崩壊を再び起こさないため?
これを隠した場所に
ぼくたちを阻む仕掛けがあったのも・・・
【ヤアン】
ほう 隠しておったのか
それは賢明なことだ
もっとも 今は おまえたちの
手元にあるようだがな
【ロイ】
・・・・・・
【ヤアン】
安心しろ 今の『神将器』とやらには
昔ほどの力は感じない
おまえたちが用いたところで
『秩序』の崩壊には いたらぬ
【ロイ】
・・・・・・
【ヤアン】
われらにとっても
それは 幸運だった
何しろ先の『秩序』の崩壊は
われら『竜』に 大きな痛手を残したのだ
【ロイ】
痛手?
【ヤアン】
それこそが われわれ『竜』が
人に敗れた理由なのだが・・・
それについては おまえたちが
もう少し私に近付く事ができたら話してやろう

4番目の玉座制圧後

【ヤアン】(左)
ここまで来たか・・・
フム なかなか見事なものだな
【ロイ】(右)
・・・話の続きを
聞かせてもらいたい
【ヤアン】
よかろう
われらがうけた痛手 それは
われら『竜』にとっては致命的なものだった
『秩序』の崩壊 それによって
大地や空の力は弱まり
われらは本来の『竜』の姿を
保ち続けることが難しくなってしまったのだ
そこで 本来の『竜』の力を石に閉じこめ
われらは人間の姿をとるようになった
【ロイ】
その石が
『竜石』とよばれるものだね
【ヤアン】
そうだ
これにより われらは決定的に
人間どもと戦力差をつけられてしまった
『竜石』がなければ われわれは
人間と同じく いや それ以上に 無力だ
人間どもは 人間と化して力を失った
『竜』をねらって攻撃をはじめた
【ロイ】
なぜ よりによって
人間の姿に?
【ヤアン】
新たな『秩序』の中では この姿が
もっとも力を必要としなかったからだ
われわれは なすすべもなく
『八神将』の前に次々と敗れ去った
この私も 生死をさまよう
深い傷をおったのだ
【ロイ】
・・・あなたは 自分を傷つけた
人間を憎んでいるのか?
【ヤアン】
憎む?
そんなつまらぬ感情をもつのは人間だけだ
われわれは 種族の存亡をかけて戦い
その結果『人』が勝ち『竜』は敗れた
それだけの話だ
【ロイ】
・・・・・・
【ヤアン】
だが 次はおまえたち人間が
敗れる時かもしれぬ
おまえたち人間の一人
ベルン国王ゼフィールと名乗るものが
『魔竜』を目覚めさせたのだからな
ロイが前へ進む
【ロイ】
!! ではやはり 『魔竜』の封印を
解いたのはゼフィール国王なのか!
【ヤアン】
そうだ
この先を聞けるかどうかは
おまえたち次第だ
さあ みせてみるがいい
その力を

5番目の玉座制圧後

【ロイ】(右)
ヤアン!
いるのだろう?
ヤアンが現れる
【ヤアン】(左)
フム さすがは あのゼフィールとやらを
倒しただけのことはある
これならば わたしと戦うことに
なるかもしれんな
【ロイ】
・・・『魔竜』とゼフィール王とは
どういうかかわりがあったんだ
【ヤアン】
ベルンの建国王は『八神将』の長
ハルトムートだということは 知っているか?
【ロイ】
知っている
【ヤアン】
人竜戦役で
『魔竜』を倒さずに封印したのは
そのハルトムートだということは?
【ロイ】
知っている
だけど なぜハルトムートが
そうしたのかまでは・・・
【ヤアン】
なるほど・・・そこまでか
『八神将』は
ついにわれらの長も倒し
『竜殿』の奥深くにいた
『魔竜』のところにたどりついた
『魔竜』の元へとたどりついた
『八神将』たちが見たのは
呆けたようにすわりこんで空を見つめる
一人の人間の少女の姿だったという
【ロイ】
戦おうとしなかったというのか
・・・なぜ?
【ヤアン】
われらの長の命に従うように
『心』をうばったのだ
その命をくだす長がいない以上
何もしなくなるのは当然だろう
【ロイ】
それで
『魔竜』は どうなったんだ?
【ヤアン】
どうやら『八神将』たちは その『魔竜』に
とまどいを感じたらしい
どれほどの おそろしい『竜』が
いるかと思えば
話しかけても反応のない 心を失った
一人の少女しかいなかったことにな
【ロイ】
・・・・・・
【ヤアン】
しかし そうは言っても
『魔竜』は『魔竜』だ
やはり倒さねば という意見が
『八神将』の中でも出たらしい
そして その敵意に反応したイドゥンは
『魔竜』と化して おそいかかったらしい
ろくな意思もなく ただ敵意に反応するだけの
『戦闘竜』どものようにな
ハルトムートは やむをえず
『魔竜』と戦うために作りだした
『神将器』をもこえる
すさまじい威力をもつ剣で
『魔竜』を斬った
【ロイ】
『封印の剣』だ・・・
【ヤアン】
おまえたち「人」が
どう呼んでいるかは知らぬが
その剣で斬られた『魔竜』は
どういうわけか 眠りについてしまったのだ
【ロイ】
死ななかったということか?
【ヤアン】
そうだ どうやら その剣は
持ち主の心を その威力に反映する
不思議な力をもっていたらしい
【ロイ】
つまり ハルトムートには
倒す気がなかった・・・?
【ヤアン】
ハルトムートは 事前に『魔竜』の誕生に
ついて あるていどは 知っていたらしい
それに加えて 最初に見たイドゥンの姿に
『あわれ』とやらを感じたようだ
われわれ『竜』には
理解のできぬ感情だがな
【ロイ】
『あわれ』 か・・・
【ヤアン】
その結果 心の奥で倒したくない という
考えを 抱いていたということだろうな
私から見れば 自らの危険をまねく可能性の
あるものを生かす理由などないと思うのだがな
【ロイ】
その心が 剣の効力を変えた・・・
ということなのか
【ヤアン】
ハルトムートは 滅ぼしてしまったほうが
よいと言う者を 説得し
『魔竜』を封印することに決めたそうだ
ハルトムートは
今のベルンの森深くに神殿をつくり
そこに『魔竜』を 剣と宝珠で封印した
それがおまえたちの言う
『封印の剣』と『ファイアーエムブレム』だ
そしてその周辺に国を作り
代々王家が それを見守るものとした
その子孫が おまえたちの知っている
ゼフィールという国王なのだ
【ロイ】
あなたは なぜ そこまで・・・
『魔竜』が封印されたことまで知っている?
・・・どこかで見ていたというのか?
【ヤアン】
そうではない 私は そのころ
生死をさまよった後
人間に見つからぬよう
隠れて傷をいやしていた
今の話は あの男・・・ゼフィールと
いう男が 私に教えたものだ
ゼフィールは ベルン王家に
伝わる書物を読んで知ったと言っていたがな
【ロイ】
・・・ゼフィール王とは
どうして知り合ったんだ
【ヤアン】
あの男とか・・・
聞きたくば ここに来い
私のいるところはもうすぐだ

6番目の玉座制圧後

【ヤアン】(左)
ついにここまで来たか・・・
私は すぐ奥の間にいる
人間に 実体で会うのは
久しぶりだ
なにしろ 人竜戦役より後
この『竜殿』から外にでたことはないからな
【ロイ】(右)
おまえは・・・
ずっとここにいたというのか?
【ヤアン】
千年だ
人竜戦役で生き残った私は
傷ついた体をいやしながら待ち続けた
再び 『竜』に栄光をもたらす
『魔竜』の復活の時をな
そしてついにそれはおとずれた
『魔竜』の封印は解かれ
その『力』に呼応するかのように
私の体にも力が満ちていった
【ロイ】
どうして あなたの体が
『魔竜』の封印に関係があるのだ?
【ヤアン】
この『竜殿』の力は
『魔竜』・・・というより『竜』の頂点たる
『神竜』の力によって支えられていた
それが封印されたとあっては
『竜殿』の力を使い回復していた
私の力が よみがえらなかったのも
仕方がなかろう
【ロイ】
そういうことか・・・
【ヤアン】
そうして再び力をえた私は
『魔竜』を解放したのは誰なのか
その目的は何なのか
幻影を使い 調べることにした
おまえたち 人が
大陸中のあちこちに あふれかえる 今
この『竜殿』から出ることは
できるだけ さけたかったのでな
【ロイ】
そういえば・・・ 人の姿の『竜』は
その力をなくしてしまうのではなかったのか?
今 目の前にいる幻は
どうやって作りだしているんだ?
【ヤアン】
この『竜殿』は『竜』のためのもの
この地上で唯一 『竜』が人の姿をしている間も
わずかだが能力を保てる場所なのだ
私は 極めて能力が高い『竜』だ
竜石を持ち この『竜殿』の中にいれば
こうして 自らの幻影をうごかす程度なら
雑作もないことなのだ
『魔竜』が『戦闘竜』を作るように
実体を作り出すなどは 無理な話だがな
【ロイ】
それで ゼフィールを
見つけたということか
【ヤアン】
そうだ
私は『魔竜』の波動をたどり
ゼフィールとやらの元に 幻としてあらわれた
そして問うた
おまえが
『魔竜』を呼び覚ました目的は何だ? と
あの男は かわった人間だった
突然あらわれた私に さして驚きもせず
まっすぐに私をにらみすえ
逆に 何者だ と問い返してきた
私が『竜』だと答えると
本当に 『竜』なのか
と つぶやくように言った後
口の端に笑みをうかべて こう続けた
『ならば 私の目的は
おまえたちに この世界を渡すことだ』
【ロイ】
・・・・・・
【ヤアン】
その真意は はかりかねたが
私は 『魔竜』の『主』となっていた男と
手を組むことにしたのだ
そして『主』としてあの男は 『魔竜』に
人に代わって世界を導くことを命じた
【ロイ】
『主』であるゼフィール王が亡くなった今
『魔竜』はどうしているのだ
【ヤアン】
あの男はおまえたちに敗れたが
『魔竜』は 私よりさらに奥の間で
世界の「解放」を
はじめる機会をうかがっている
【ロイ】
!!
『主』はもういないというのに?
まさか おまえが
新たな『主』になったのか?
【ヤアン】
その必要はなかったのだ
『主』が倒れたとしても
かわらず事を遂行するように
と命令されていた
あれは その命令に
従い続けるだろう
この世界を人が支配する日が終わる
その時まで
【ロイ】
そんな! 『心』を奪われた上に
命令に しばられるなんて・・・
【ヤアン】
『あわれ』とやらを感じたのか おまえも?
・・・まったく 人間というものはわからぬ
ただ最後に一つだけ教えておいてやろう
おまえたちが なにをしようと
『人』と『竜』の心が
交わることなどない
しょせんは 異なる生き物
相いれることなどないのだ
【ロイ】
そんなことはない!
ぼくは『人』と『竜』が
ともに暮らす里を知っている
『人』も『竜』も
同じ大地に生をうけたもの
きっと
わかりあうことはできる!!
【ヤアン】
『人』と『竜』が
ともに暮らすだと?
フン くだらぬ
そのような話に 耳をかす気はない
さあ 奥へと進め
ここからは 力をもって相対しようぞ!

ヤアン初戦時

【ヤアン】(左)
・・・千年ぶりか
我が力・・・満ちているぞ・・・

ヤアン撃破時

【ヤアン】(左)
我に勝るとは・・・

人間とは はかりしれぬ
力を持つものだな

7番目の玉座制圧後

ファ生存時
【ロイ】(右)
いよいよ
この奥に『魔竜』が・・・
ファが現れる
【ファ】(左)
・・・ロイのお兄ちゃん
【ロイ】
? どうしたんだい ファ
そんな 泣きそうな顔をして・・・
【ファ】
ファも お兄ちゃんの敵なの?
【ロイ】
えっ?
【ファ】
いつか・・・いつか おっきくなったら
ファも 悪い竜になっちゃうの?
【ロイ】
!?
ちょっと待つんだ ファ
言いたいことを ゆっくり話してごらん
【ファ】
あの おじちゃんが 言ってた
『人』と『竜』は わかりあえないって・・・
【ロイ】
だけど ファはナバタの里で
ちゃんと人と暮らせていたじゃないか
【ファ】
でも 『魔竜』さんは
ファと同じ『神竜』さんなんでしょ?
でも お兄ちゃんたちに
倒されちゃうんでしょ?
じゃあ ファは?
おっきくなって 『魔竜』さんみたいに
なっちゃったら ファは・・・
【ロイ】
・・・そんな心配はいらないよ
大きくなっても ファは ファだ
人と ぼくたちと これからも一緒だ
【ファ】
本当?
【ロイ】
うん
それにね できれば この奥にいる
『魔竜』を ぼくは助けたいんだ
【ファ】
え?
【ロイ】
たとえ おろかだと言われても
自らの意志でなく 『心』をうばわれ
ただ利用されてきただけの『魔竜』を
倒してしまえばいいとは
ぼくには どうしても思えない
【ファ】
・・・お話 むつかしくて
ファには よくわからないよ
【ロイ】
今は まだ
わからなくてもいいんだ
ファが消える
【ロイ】
英雄ハルトムートが 後世に託したもの
その答えを ぼくたちが出してみせるさ!
ファ死亡時
【ロイ】(右)
いよいよ この奥に
『魔竜』が・・・
みんな 気をひきしめていこう
おそらく これが 最後の戦いになる!